映画「F1/エフワン」の舞台挨拶付き上映のチケットがなんとかとれたので、ちょっとブラピに会いに行ってきました。
ネタバレしない映画の感想は、「観るんじゃない、体験する映画だからみんなとにかく劇場で会おう」でした。ソニー・ヘイズ…いのち短し走れよソニヘおじ…いいよ…めちゃくちゃ好きなキャラクター。みんな体験してエンドロールでギュッてなろ。
ところで、映画のキャラクターとしてのブラピは好きだけど、本人はどうかな〜〜なんてくらいのスタンスでいたのだけれど、アド・アストラとかバビロンあたりからブラッド・ピット本人と映画の役に彼の人生やキャリアが重なるところもあって、だんだん「このおじさん、なかなか興味深いな?」と惹かれていったんですね。じつは。
なので、急遽来日が発表されてチケ発アナウンスされても、最初は「えー、どうしようかな」と迷っていました。だめもとでチケットサイトにアクセスするもとれず、「まあいいか、別にブラピに会わなくても人生そう変わらないですわ」と諦めかけ、いやでももしキャンセル拾い成功したら行くか…と挑戦してまあ、なんかチケットもとれちゃったし行くか…というわりと消極的な感じでいたんですけど──?
馬鹿野郎、ブラピに会ったら人生変わるわ! というか、現代においておそらく最後のスター性を持った人のひとりを生で拝むのって、めちゃくちゃ「現実感」のしかかってきてすごかったですわ。
なんだろう、たしかにブラピに会っても彼はわたしの人生をどうにかしてくれる魔法ではないのだけれど、「ブラピって実在するんだ〜〜」という実感はとても重かった。とくに還暦過ぎなんていう、人生の黄昏どきにかかったおじさんを拝めたのはよかった。
全然黄昏どきじゃなかったよ、現役だよ。人間、死ぬまでは生きるしかないんだなって、めちゃくちゃシンプルな哲学を目の当たりにしたよ。
そう、人間って、死ぬまでは生きるしかないんだけど、じゃあそれまでどうやって生きるか──っていうのがたぶん重要なんだと思う(あたりまえと言われたらそうなんだけど)。
ふつうに生きてたら、半径100メートル分くらいの他人としか触れ合わないから、自分の人生観ってゆるゆると停止していくような感覚なんだけど、ブラピと会ったら一気に半径が10,000キロくらい広がって、とうとつに自分へ問いかけちゃったよね。
──わたし、ブラピほど熱心に生きてるか?
みたいな。
彼の最新映画を体験したばかりだから、よけいブラッド・ピットという人間の、人生を費やしているものと本人というセットが効いちゃって。
むかし、好きなバンドのドラマーが「とにかく毎日を精一杯生きろ」って言ってて、それを思い出しちゃった(そしてそれを言った本人は亡くなったことも思い出しちゃった…ずむ…)。
なんかもうブラピに会ったこととまったく関係ないはなししてて申し訳ないけど(ほんと、レポ的なやつはついったーを見てくれ)、ブラピは急にわたしの人生に実感をともなって現れて、隣を駆け抜けていったのです…。
これは比喩じゃなくて、ほんと、劇場の座席が通路側の端だったんですけど、舞台挨拶終わりのブラピが通路を駆け上がって行ったんですわ。ひえ…急すぎるよお…。急すぎてたずさえていたぬいにブラピを見せることしかできず、ハイタッチ祭りしていたのに間に合わず、ボーゼンとしながら(わー、チャンスの神様の前髪はマジで短いんや…)なんて考えていました。
そして同じくボーゼンとしていた隣席の男性と思わず目を合わせ、「は、ハイタッチしてもらえた…」という彼の漏れた言葉に「はわ~~おめでとうございます」みたいな台詞を返し、そっと間接ハイタッチをさせていただきました。やさしい。劇場出たあとも「お元気で」と声を掛けてもらったよ。やさしい。彼にさちあってくれ。